そして、僕らは立ち続ける
劇団フロンティアの礎を築き、そして圧倒的な存在感で観客の皆さんを魅了し続けた、桐和夫さんが永遠の旅に立たれました。
余りに突然のことで気持ちの整理がつきません。
演技については人一倍厳しく、そして舞台に立ち、言葉を発すれば、その場の空気を変えてしまう芝居ができる人でした。
舞台を離れると、それまで見せていた厳しい姿はなくなり、とても優しい人でもありました。
未熟な自分は何度叱られ、励まされ、助けられたことか。
舞台芸術の常で、もう見返すことができない桐さんの芝居は、記憶の中でしか見ることはできません。
ただ、きっと多くの人の記憶の中にその姿は焼き付いていることだろうと思います。
追いつくことはできないと思っていましたが、もう本当に追いつくことはできなくなりました。
しかし、同じ舞台に立てたことは幸せでした。
そして僕らは桐さんが立っていた舞台に立ち続けようと思います。
それが僕らの桐さんへの恩返しの仕方だと思うから。
今までありがとうございました。
セリフを忘れる心配はもういりません。
ゆっくりお休みください。
合掌。
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